雪風は
神か悪魔か
その名の力
明日休みです
雪風です
と、当然のように僕は『雪風』と名乗っていますが
このHNの由来はもちろん、旧帝国海軍・陽炎型駆逐艦8番艦『雪風』から頂いた名前で
そもそもは現在痛車になっているギャランに付けた名前でもありました
少しだけ昔話をしますと
僕は今乗っているギャランの前にも、同じ型のギャランに乗っていたのですが
ある日、買い物をしていた時に駐車場で当て逃げに遭いまして、重大な損傷を蒙ったんです
その修理代たるや、30〜40万円との見積もりでした
しかも、修理した所で、外装パーツが綺麗になる程度のものです
走行距離が10万kmを迎え、これから大掛かりな整備やら修理やらが必要になる時期に、こんな大金を投じた修理は不可能でした
やむを得ず、乗り換えの検討を始めたのです
まぁ、せっかく乗換えるのですから
ソアラ、フェアレディZ、BMW(当時の僕は、分不相応ながらちょっと高級志向でした)
ランエボとか、アルテッツァ(スポーティなセダンもイイなぁw的思考)
とかとかいろいろ妄想はしてみましたが
結局どれもピンと来ずにボツ
結局当時、お世話になっていた三菱ディーラーに勤務する同級生に縋る事にした所
系列店に同じ型のギャランの在庫があったはず、との情報を得ました
早速担当営業マン(同級生)と一緒に見に行ったのが今のギャランです
年式の割に走行距離が多い個体でしたが、VR-4以外では珍しい5速マニュアル車ですし
なにせ純正ナビが付いていないモデルでしたので、簡単に社外品のオーディオに乗せ変え可能、と言うのが大きかったです
ちなみに、この2点がネックでなかなか売れずに結構な期間、在庫になっていたそうです
それでも即決した訳ではなく、低グレードモデルだったので、なんせ内装パーツが安っぽかったんです
高級志向になってしまっていた僕にはこの安っぽい内装パーツがどうしても許せなかったんですが
幸いな事に、上級グレードモデルのパーツはそれこそ丸々1台分ストックがあります
(前のギャランは貰い物でしたが、FF車としては最上級のTuringでした 今のギャランは下から2番目のVR-Gです)
換装する自信なんてありませんでしたが、同じ車なんだから、バラせれば組めるだろう、とのカミカゼ的思考で購入を決意しました
早速購入に向けて交渉に入りますが
ちょっと特殊な事情での店頭在庫でしたので、通常とは違った形での取引でした
ここでも同級生が間に入ってくれて大幅な値引きを獲得し、最終的には乗り出し35万円での納車となりました
結局前のクルマの修理代とほぼ変わらない出費となってしまいましたが
そもそも走り屋から始まった僕ですので
如何に”峠は辞めた!”だの、”公道でのモータースポーツ等有り得ない!”
なんぞと吠えてはいても、やっぱりオートマ車で我慢できるはずも無く、3年ぶりにマニュアル車に乗れる事は素直に嬉しかったですね
エンジン、駆動系、足回りまで神経が通るような感覚はオートマ車では味わえませんから
さて、今までクルマに名前をつけた事なぞは無かったのですが
なんせ前のクルマの終わり方がアレでしたので
今度は天寿を全うするまで大きな事故にもトラブルにも見舞われたくはない
と言う思いはありました
そこで、13の海戦をくぐり抜け、見事大東亜戦争を生き残った奇跡の駆逐艦から名前を頂き
新しい愛車に”雪風”と名付けたのです
その効力か、ディーラーの整備の賜物か
18万kmの走行を迎えようとしている現在に至るも、特に目立ったトラブルにも故障にも見舞われず
日々の通勤と移動をこなしてくれています
そして、僕です
あるとき、ちょっとした事から”雪風”を名乗る事になって以来
どういう訳か多少の不運に見舞われてもリカバリされると言う現象に遭遇する事が多くなってきました
例えば、カメラを県南で壊した時の一件
当時も記事にはしましたが、本来なら3〜5万円は修理代がかかる所がなぜかタダになったり
撮り鉄をしている時に多かったのが、どうしても撮りたい列車は望む天候になったり
(雨が降っていても、何故か一瞬だけ青空が覗いたり、強すぎる光線が急に陰ってちょうど良くなったり)
希少なNゲージ車両がエラく安く手に入ったり
とまぁ、29年生きてきてこんなにツイてることは無かったんです
海軍が解体されたあとも、”雪風”の名を継ぐ船は幸運に恵まれる、と言われていますが
まさか”奇跡の駆逐艦”に肖ろうとして付けただけの名前にもご利益があるんでしょうかね?
クルマといい、僕自身といい
そりゃ、説明しようと思えば出来なくもないんでしょうが
ここはやはり”雪風”の名前のご利益なんだな、と思っておきます